工作して足りないコマが自作できないか、奮闘した記録。3Dプリンタで普通に立体をプリントすればよかったのではと今では思うのだが、これらを試していた時はプリンタを使える環境になかったので、なんとかそれ以外の方法でできないか試していた。
あとは1000個単位で同じコマを作る場合は、綺麗な木ゴマを作ってくれる外注サービスに頼めると思う。
#1 板を切ってペイント
もっともシンプルな方法、レーザーカッターで2.5mm厚MDF板を切って色を塗った。発色が良くなるようまず白の下地、それからカラーのアクリルガッシュ、最後にニスを、全て描画用の筆で塗った。たまたま筆と絵の具があったのでこの方法をとったが、カラースプレーの方が楽だし綺麗に塗れると思う。
薄くて自立しないのが少し不満だったので、9mmMDFでもやってみた(羊は5mm)。厚い板を切るためにレーザーの照射時間を増やさねばならず、そうするとこげついた匂いと少し切断面がボソボソするのが物自体のクオリティを下げる。ペイントもしてみたが、側面の焦げた黒を隠すのが結構大変。
2.5mmの薄い板を、切った後に何枚か張り合わせる方法の方が綺麗にできたけど、貼るのが少しずれる。
#2 くり抜いた板を2枚合わせる
自立する壺は板からは作れそうになかったので、別の方法を考える。
どんな形でも作りやすそうなのがこのタイプ、くり抜いて2枚をくっつける方法。安定して持ちやすいのだが、面積が大きいのが難点。
#3 十字スリット
形としてもこの方法が個人的に一番気に入っている。安定度も高いし、どの方向から見ても立体的なのが良い。
#4 十字スリットの足を入れる
1枚板で形を作り、それを小さな足で支える方法。足部分のパーツが小さくてなくしやすいのが難点。
#5 台座に差し込む
厚紙でよくみるこの方法。使う素材も少なく経済的な方法。支えるためだけの台座部分が大きくて、無駄な感じがするのであまり好きでない。
#6 スライサー
これはほぼ番外編。3Dで作った立体のデータを、スライサーというソフト(正確にはFusion360のアドイン)を使って、板で組み上げられるよう設計図を作ってもらう。
形は美しくたいへん良い。しかし使用する板の枚数が多いので組み立てるのが大変なのと重くて使いづらいので、コマとしてはおすすめしない。
Slicerについて詳しくはこの辺りをご参照くださいhttps://note.com/310lab/n/n53fd4aa8a28b
まとめ:いろんな方法を試したけど、どれもいいところがあるので作りたいものの大きさや数、使いたい色や素材に合わせて採用していけば良さそう。