3Dプリンタで作ってみたもの:スライドパズル

3Dプリントを始めた頃、情報が欲しくてMakerのコミュニティを探した。しかし求めていたものはなく、代わりに役立ったのがmaker個人が行なっているYoutubeチャンネルだった。当時は日本語のものはあまり素敵なチャンネルがなく(ものづくり/makerというより”機械いじり”といった雰囲気)、結局よく見ていたのがオーストラリアのAngusという方のやっているMaker’s Museだった。

そのチャンネルの動画を片っ端から閲覧し、最終的に見る物がなくなった私は彼のwebsiteを訪れ、そこで3Dモデルが売られているのを知った。Thigiverseというサイトで3Dモデルが無料ダウンロードできるのは知っていたが、データがstl形式のため編集ができず、どうやって作られたのか作成プロセスが知りたいので目的に合わなかった。

AngusはFusion360のファイルを、解説動画付きで販売していた。動画&ファイル内の履歴を追跡することで、モデルの組み立て方を一から勉強することができた。

これはAssembled版(組み立て済みで出てくるので、そのまま出力すればあとでパーツを合わせたりしなくてよい)なので、クリアランスの調整などやったことのないことにも挑戦できた。

お手本ファイルではエンボスにした絵柄を合わせるパズルだったが、触ってわかりやすい絵にすれば触覚ゲームになると思った。最終的には、各タイルに大きさの違う円をつけて、大きい順に並べ替えたり、角度の違う四角をつけてだんだん傾くように並べ替えるものにした。

Version1:お手本通りに作る


まずは購入したファイルをそのままプリントした。寸法だけ確認したかったので、エンボスの絵は無し。タイルの数は、2*2や4*4など自由に変更できるので一番少ない2*2で試した。

その結果、クリアランスをかなり広くとっても、タイル同士がくっついて動かせずパズルにならなかった。大きいサイズ用なのか、外枠もかなり分厚くタイル数が少ないとこれでは遊びづらい。

Version2: 一から自分で作ることに

購入したモデルの寸法を微調整したところで、どうにもならない部分が出てきたので作り直すことにした。こういったスライドパズルは、いろんな人がモデルをアップロードしているので、いろんなタイプを見ながらタイルの形や寸法を自分なりにいいとこ取りして作った。

クリアランス(タイルとタイルの隙間距離)は何度も出力しなおしては調整し、ちょうどいい距離を見つけることができた。

裏面も使えば2種類遊べるのでいいと思ったけど、裏面に加工を施すと寸法が少しづつずれて精度が悪くなるので諦めた。

ゲムマなどのイベントのノベルティとか、予約特典として配れたらいいなと思っている。

ちなみに印刷したモデルが所々黒くて汚れているのは、レーザーカッターを使った手で触ったので、その焦げが移ってしまったため。ぺたぺた触るものは、もう少し濃い色のフィラメントで出力した方が良さそう。

Maker’s Muse website
https://www.makersmuse.com/


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